人は水がないと生きられないと言われています。
食物がなくても3週間は生きられるが、水分がなければ5日も生きられないそうです。
そんな大切な水と体の関係は、どのようになっているのでしょうか?
体は何でできている?
ヒトの体の60%は水でできています。ヒトの体の半分以上は水でできいます。
しかし体内にある水分量は、年齢とともに減少していきます。
新生児の場合は、90%が水分です。成人で60%あった水分は年齢と共に減少し、
高齢期になると50%以下になる場合もあります。
水分の減少と老化の関係はとても強く、老化予防のためにも、しっかりと
体に良い水を摂取していかなければいけません。
ヒトが失っていく水分量
ヒトの体内には循環する水分と排出される水分があります。
ヒトは排尿・排便により、1日に1300mlの水分が排出されます。
欠かすことのできない呼吸によっても水分は放出されていきます。
吐き出す息によって排出される水分量は、1日400~600mlほどになります。
また皮膚からも水分が蒸発していきます。汗をかいていない時にも排出していくため、
1日600mlが失われています。スポーツなどにより汗をかけばさらに多くの水分が
排出されます。
水分不足は、高血圧・浮腫・貧血などを引き起こします。
また、うつ状態・うつ病、恐怖心や不安感などの障害を引き起こします。
高齢者の認知症の症状の多くは、水分不足が原因となっている可能性が高いと
言われています。
水分を補おう
体内の水分を保つためには、やはり水分摂取をしなければいけません。
ジュースやコーヒーではなく、お水や麦茶などノンカフェインのお茶を摂取していくのが理想的です。
野菜ジュースや飲むヨーグルト、スポーツドリンクなどは糖質を摂りすぎる場合が
あるので、注意が必要です。
喉が渇いたと感じる時はすでに脱水症状がでている時です。
喉の渇きを感じる前に、こまめに水分補給をするようにしましょう。
汗をかいていなくても排出されるので、意識的に補給するよう心がけましょう。
また、一気にたくさん飲むのではなく、コップ一杯程度をこまめに摂取するのが理想的です。
睡眠中・入浴中にも排出されるため、睡眠前・起床してすぐ・入浴後は
意識して飲むようにしましょう。